WCS 2019 プレイイン出場チーム紹介 Part2
Part1はこちら
【Group B】
DetnatioN FocusMe デトネーション・フォーカスミー (LJL/略称 DFM)
我らがLJLの代表、DFMである。周知の通り春シーズンは圧倒的な戦績で、夏はCGAに水をあけられたものの最終的には1位でフィニッシュ。
プレイオフの決勝はV3の序盤からのアグレッシブ差に苦しんだものの、最初の1ゲームを落としたのみで終わって見れば3-1とさすがの強さを見せてWCSへ出場を決めた。
最弱地域と言われたのも過去の話で、この2年で着実に国際戦で存在感を示し初めている。
昨シーズンのWCSでは初めてプレイインステージを突破し、今シーズンのMSIではVEGAに及ばなかったものの4勝2敗と世界と対等以上に戦えるということを見せてくれた。
史上初の本戦への期待は高まるばかりだが、「LJLおじさん/LJLファンボ」ことLECキャスターのVediusはチーム特徴でもあるゲームテンポの遅さを懸念していた。
昨シーズンのWCSから序盤から苛烈に仕掛けるテンポの早いゲームがメタになりつつあり、タワープレートが導入されたことでその流れは加速している。
序盤をコントロールして得意の形に持ち込めるか、日本代表の奮闘を期待したい。
【注目選手】Evi (Top)
昨シーズンはKRサーバーにおいてチャレンジャーでシーズンを終えた、日本を代表する選手の1人。チームのキャリーラインとしての活躍が期待される。
夏のシーズンは戦術の転換から基本的に放置され、ガンクを受けることもしばしばだったが徐々に改善されレーン戦では敵無しの状態に。
※ スタッツの意味
DMG%: チームにおけるダメージの割合
FWD%: リバーを基準に相手陣内にいる時間の割合 (高いほうが攻め込んでいる)
JP: 味方JGの関与率 (高いと味方JGが良く来る)
CSD@15: 15分時点での相手とのCS差
スプリットプッシュと集団戦のどちらに寄せるか試合中に決められるナーのパフォーマンスは圧倒的で、夏はプレイオフを含め11ゲームでピックして勝率は100%。
彼のYoutubeチャンネル「えびンモTV」のOPの声は必聴。
Isurus Gaming イスラス・ゲーミング (LLA/略称 ISG)
アルゼンチンを本拠地とするラテンアメリカのチームで国際戦は今シーズンのMSIが初めての参戦だった。
あまり情報の多いチームでは無いが、LECキャスターのFroskurinnは「マイナーリージョンの中ではマクロの基礎を持ち合わせており、非常に賢いチーム」と評している。
彼女がここまでマイナーリージョンのチームを手放しで褒めることも珍しいので、完成度は高い(はず)
Seiya/OddieのMid/Jgでゲームを作りADCのWarangelusがキャリーをするという特徴があり、Splyce(SPY)の対抗馬としてはDFMよりもこのISGの方が上というのが抽選会におけるVediusとFroskurinnの両解説者の寸評。
【注目選手】Seiya (Mid)
JgのOddieと共にラテンアメリカ地域を代表するプレイヤー。最古参のプレイヤーでLJLにおけるCerosのような立ち位置とイメージすると分かりやすい。
基本的にはメタチャンプのピックが多いが、夏のシーズンではツイステッド・フェイトを3ゲームでピックして全て勝利。KDAは35という驚異的な数字を叩き出している。
ちなみに名前のSeiyaは聖闘士星矢から取ったらしい。
Splyce スプライス (EU/第3シード/略称 SPY)
EUはG2とFnatic(FNC)の2強というイメージの人が多いかもしれないが、第3のチームも侮るなかれというのが今シーズンLECを見ていて受けた印象。
春は4位、夏は3位とシーズンを通して非常に安定した戦いを見せた。
夏のプレイオフは初戦で5位のRogue(RGE)に0-3で負けるという大ポカをしたものの、Regional Final (地域代表決定戦)ではOrigen(OG)に勝ち、WCS出場を掛けたSchalke 04(S04)との試合では3-0で勝利した。
シードの順位を決める決勝ではFNCに0-3に負けたものの、上の2チームが抜けて強いので仕方無い感がある。
経験豊富なベテランと才能豊かな若手というチーム構成で、EUらしい集団戦で勝つというチーム。平均試合時間もFNCやG2と比べると長い。
【注目選手】Humanoid (Mid)
EUといえばMid。なぜこうもポンポン出てくるのかは分からないが、チェコ出身の19歳はルーキーながら同じく新星のFNCのNemesisに並ぶ活躍を見せた。
チーム内でダメージを最も出すキャリータイプで、アジールも上手いがアカリがヤバい。(WCSのパッチでピックされるかは微妙だが)
夏のシーズン、プレイオフを通じて8ゲームでピックして7-1と圧倒的な戦績。印象的だったのはこのプレイ。
"...and @Humanoiidd51 picks up the Quadra Kill!"
— lolesports (@lolesports) July 23, 2019
Take a closer look at Humanoid's Akali in this week's @LogitechG Mechanics! @LEC #LEC pic.twitter.com/R2d3akvIGY
グループ内で相対するSeiya、Cerosの両Midは好戦的というよりもコントロールタイプのレーナーなのでキルを起こして腐らせるというより、このHumanoidをどれだけレーンに貼り付けて影響力を下げさせるかに注力すると予想される。
(続く)